5-2.プレゼンテーション法 Presentation method

技法のポイント

 

1 プレゼンは事前、本番、事後をしっかり行うことが大切

プレゼンテーションでの事前、本番、事後の注意点を説明します。

・事前準備:あるテレビディレクターは、会議の前に必ずキーパーソンを調べておき、その人だけを見つめて話すようにするといいます。説得のねらい、相手に望むことを事前にまとめておきましょう。

そして会場と機材をチェックし、十分にリハーサルして発表チームの役割分担(発表者、資料配布者、機材担当者、タイムキーパーなど)を決めます。

・本番:本番のポイントは次頁にまとめますが、配布用素材は先に配ると全員が配布物を読み、発表者を見ないので、発表後に配ります。

・事後:プレゼンの場で、相手が提案にすぐイエスはまずないでしょう。提案に対する相の反応を探るのが後作業です。後作業では企画の最終採用に向け、プレゼンの直後に提案を振り返り、修正や追加をスピーディーに行い、いつでも即対応できるよう準備しましょう。

 

2 プレゼン本番は「さしすせそ」でバッチリ行う

プレゼンのポイントを、私は「さしすせそ」でまとめています。

・さ(触り):提案のポイント(触り)を明示し、繰り返し話します。

・し(仕掛け):映像機器などメディアを効果的に活用します。

・す(筋道):シナリオを筋道立ててつくり、論理立てて話します。

・せ(説得):専門知識を語り、信頼性の向上を意識して説得します。

・そ(即応):本番ではアドリブも入れ、質問にもしっかり応えます。

プレゼンは自己紹介、全体説明、部分解説、全体再確認の順番で、前を向き、目線を配り、ジェスチャーも入れながら大きめの声で話します。

 

3.プレゼンターは「たちつてと」でしっかり立って話す。

プレゼンターは、立って行う方が自信に満ちて、迫力があります。

・た(立居):姿勢を正し、服装にも気を配る。

・ち(緻密):具体例や数字などで細かく説明する。

・つ(突込):訴求点を相手の興味に合わせ、鋭い突っ込みを入れる。

・て(テンポ):相手に合わせた話のテンポで進行し、 発声にも気を配る。

・と(トーク):相手に合ったトークの仕方を工夫する。

プレゼンターは、相手を説得しなければなりません。そのためには相手をよく研究し、相手の反応をはかりながら、最終的にはこちらの意見を納得させることが必要です。