プレゼンテーションでの事前、本番、事後の注意点を説明します。
・事前準備:あるテレビディレクターは、会議の前に必ずキーパーソンを調べておき、その人だけを見つめて話すようにするといいます。説得のねらい、相手に望むことを事前にまとめておきましょう。
そして会場と機材をチェックし、十分にリハーサルして発表チームの役割分担(発表者、資料配布者、機材担当者、タイムキーパーなど)を決めます。
・本番:本番のポイントは次頁にまとめますが、配布用素材は先に配ると全員が配布物を読み、発表者を見ないので、発表後に配ります。
・事後:プレゼンの場で、相手が提案にすぐイエスはまずないでしょう。提案に対する相の反応を探るのが後作業です。後作業では企画の最終採用に向け、プレゼンの直後に提案を振り返り、修正や追加をスピーディーに行い、いつでも即対応できるよう準備しましょう。
プレゼンのポイントを、私は「さしすせそ」でまとめています。
・さ(触り):提案のポイント(触り)を明示し、繰り返し話します。
・し(仕掛け):映像機器などメディアを効果的に活用します。
・す(筋道):シナリオを筋道立ててつくり、論理立てて話します。
・せ(説得):専門知識を語り、信頼性の向上を意識して説得します。
・そ(即応):本番ではアドリブも入れ、質問にもしっかり応えます。
プレゼンは自己紹介、全体説明、部分解説、全体再確認の順番で、前を向き、目線を配り、ジェスチャーも入れながら大きめの声で話します。
プレゼンターは、立って行う方が自信に満ちて、迫力があります。
・た(立居):姿勢を正し、服装にも気を配る。
・ち(緻密):具体例や数字などで細かく説明する。
・つ(突込):訴求点を相手の興味に合わせ、鋭い突っ込みを入れる。
・て(テンポ):相手に合わせた話のテンポで進行し、 発声にも気を配る。
・と(トーク):相手に合ったトークの仕方を工夫する。
プレゼンターは、相手を説得しなければなりません。そのためには相手をよく研究し、相手の反応をはかりながら、最終的にはこちらの意見を納得させることが必要です。