4-3.クリエイティブ・ドラマティクス Creative Dramatics

技法のポイント

シックスの著「クリエイティブドラマティックス」の訳者、玉川大学教授の岡田陽さんは、子供の創造性を育てるために必要な配慮として、以下の9点をあげています。

  • 心の柔軟性を養う
  • 驚きの心を持ち続けさせる
  • 自主性を育てる
  • 冒険性を持たせる
  • 自信を持たせる
  • 場の雰囲気を整える
  • 経験を豊かにする
  • 創造的活動の機会を与える
  • 教師自身が創造的である

ウォード教授が開発したクリエイティブ・ドラマティックスは、これらの要素をすべて含む、子供のための創造性開発訓練の方法です。

技法の特徴

シックスは、「クリエイティブ・ドラマティックスの特色は、何よりも、子供自身が台本も何もない劇をその体と心で表現するという、そのことにある。当然、背景や小道具など通常の演劇に使われる技術的なものはいっさい不要である」といいます。

この技法は、グループの中にその一員として加わることで、個人の精神の成長を促し、活気あるグループ活動の中で自己表現を可能にし、他との協調精神を身につけさせる効果があります。

技法の進め方

この技法の実施では、次の基本パターンに従って子供たちを指導します。

  • 1 1つの雰囲気に引き入む
  • 2 物語やアイデアを出させ合う
  • 3 活動プランを作るように指導する
  • 4 遊びながら、創造を始めるように指導する
  • 5 ほめ言葉を与え、活動を評価させる