シネクティクスという言葉は「異なった一見関係のないものを結びつける」といった意味のギリシャ語からの造語です。
創始者のウィリアム・ゴードンはアメリカの代表的シンクタンク、アーサー・D・リトル社で新商品開発のプロセスを研究し、その研究の中からシネクティクスが生まれました。
シネクティクス法は、日本の等価交換法やNM法と同様、類比の代表的な手法で欧米では大変よく利用されています。
シネクティクス法は、主として製品開発の分野でよく使われます。日本では、万年筆のクリップを人の足の形にしたという例があります。
シネクティクスを実施するには、経験豊かで訓練を受けたリーダーとその問題の専門家、それに異分野の人材(心理学、社会学、化学、生物学など)で行うのが理想的です。会議人数は5~6人で7人以下がよいといわれます。
会議はじめの10~15分でウォーミングアップをし、そして本番と進みますが、基本的ステップは次の通りです。
シネクティクス法の例「新しい雨具」
(作成・高橋誠) 参照・「創造力事典」(日科技連出版社)