マトリックス法は、変数2つを組合せ、そこから発想する手法です。タテとヨコの各変数をきめ、各変数ごとに要素を洗い出し、それらの組合せを用いて、現状の分析をしたり、新しいアイデアを考えたりします。
マーケットの新動向の分析や既存商品の現状のマップ作りなどに用いたり、また、新しいジャンルの業態開発や、新商品の企画を考えたりする時にも用いられます。
前者はマトリックス法の現状分析的な用い方であり、後者は課題解決的な用い方です。
マトリックス法を現状分析に用いた例を考えてみましょう。「男性ヤング市場の商品動向」をテーマにし、「対象×商品分野」という2つを独立変数として、マトリックスをつくった例が『1』です。
一方、マトリックス法を課題解決に用いてアイデア発想をする例は以下の通りです。
「腕時計の新商品開発」を考える場合、「シーズン・ウォッチ」をコンセプトと決め、変数を「季節」と「ブランド心理」とすると、下記のマトリックスとなります。
マトリックス法のステップを下に示します。ポイントになるのは、変数の選出です。たとえば、「対象」というように大ざっぱにしないで「ヤング女性」までに変数をしぼりこむ方がよいです。