1-2.ブレインライティング Brain Writting

技法のポイント

ブレインライティング(以下BWと略称)は、西ドイツで開発された思考法です。個人の独自性を生かしつつBSの長所も生かすやり方です。BWは当初6・3・5法と呼ばれていました。

  • 6人ずつの参加者で
  • 3つずつアイデアを各自が考え
  • 5分以内で用紙に記入し隣に回す

というプロセスで進行してゆくからです。創始者はホリゲルという形態分析法の専門家で、1968年にドイツで創案しました。この技法の最大の特徴は、全員無言で集団思考を行うということです。

技法のステップ

  1. テーマを「ブレインライティングシート」の頭に記入。
  2. リーダーはタイムチェックと進行役を担当。
  3. メンバーは原則6名、しかし何十人でもできるのがこの技法の特徴。
  4. 机は原則として円形か正方形に。
  5. 配布されたシートに、各自はまずⅠの横のABC欄にアイデアを5分間に3つ書く。
  6. 5分たったら自分のシートを左の人にわたす。各自渡されたシートのⅡの列のABC欄に、前の人のアイデアを発展させたり、独自案を考えてアイデアを書く。
  7. また5分たったら左の人へわたす。
  8. 時間は全体で30分。最大で、6人×3案×6ラウンド=108アイデアとなる。
  9. 最後は手元にきたシートの中から、各自よいと思われるアイデアを選び発表することもある。

このように、BWは全員が強制的に考えるのが最大の特徴です。

(作成・高橋誠) 参照・「創造力事典」(日科技連出版社)