技法のポイント
ブレインライティング(以下BWと略称)は、西ドイツで開発された思考法です。個人の独自性を生かしつつBSの長所も生かすやり方です。BWは当初6・3・5法と呼ばれていました。
- 6人ずつの参加者で
- 3つずつアイデアを各自が考え
- 5分以内で用紙に記入し隣に回す
というプロセスで進行してゆくからです。創始者はホリゲルという形態分析法の専門家で、1968年にドイツで創案しました。この技法の最大の特徴は、全員無言で集団思考を行うということです。
技法のステップ
- テーマを「ブレインライティングシート」の頭に記入。
- リーダーはタイムチェックと進行役を担当。
- メンバーは原則6名、しかし何十人でもできるのがこの技法の特徴。
- 机は原則として円形か正方形に。
- 配布されたシートに、各自はまずⅠの横のABC欄にアイデアを5分間に3つ書く。
- 5分たったら自分のシートを左の人にわたす。各自渡されたシートのⅡの列のABC欄に、前の人のアイデアを発展させたり、独自案を考えてアイデアを書く。
- また5分たったら左の人へわたす。
- 時間は全体で30分。最大で、6人×3案×6ラウンド=108アイデアとなる。
- 最後は手元にきたシートの中から、各自よいと思われるアイデアを選び発表することもある。
このように、BWは全員が強制的に考えるのが最大の特徴です。
(作成・高橋誠) 参照・「創造力事典」(日科技連出版社)