技法のポイント
ブレインストーミング(以下BSと略す)は、米国の広告会社BBDO社の社長オズボーンの考案したものです。自由連想法の代表的なもので、基本的には集団技法です。ブレインストーミング(略・BS)の特徴は、下のルールにはっきり表されています。
BSのルール
- 1 判断延期
- 2 自由奔放
- 3 質より量
- 4 結合改善
参加者はアイデアを出すことだけに専念して、判断は後ですればよいということで「判断延期」となります。また発想は「自由奔放」でなくてはなりません。「質より量」と量をどんどん出せば良い質のものも出てくる、ということです。
そして、「結合改善」、つまり集団で衆知を集めてアイデアを出せというわけです。
技法のステップ
- 1 テーマは細かく具体的なものにする。
- 2 部屋の机を全員の顔が見て座れるように並べる。
- 3 模造紙または黒板、できれば記録がコピーできる電子黒板を用意する。
- 4 リーダーが進行し、すべての発言を記録する。
- 5 メンバーは5~8名程度で編成し、なるべく異なった専門職で構成する。
- 6 自由に発言し、決して批判しない。
- 7 発言はすべて記録する。下図のように上にテーマを、そして番号をふり記入する。
- 8 記録係は発言を記録する際、キーワードを生かして要約する。
- 9 時間は多くても2時間以内。それ以上なら休憩を。
- 10 BSの評価は1日くらいおいてから、「独自性」と「可能性」で徹底的な判断で行う。
とにかく「4つのルールを忘れずに」がポイントです。
(作成・高橋誠) 参照・「創造力事典」(日科技連出版社)